家族って仕事だ!
家族を仕事と考えたら。
先日ワイドナショーでの政治学者・三浦瑠麗さんのコメントが印象に残ったので私なりに解釈して書いてみようと思いました。
三浦さんの主張をまとめるとこんな感じです。(この時、三浦さんは「家族」ではなく「夫婦」について言及しています。)
夫婦は何層かの要素に分かれている。一番下が生活安全保障。二番目が子育てを共有できるかどうか。三番目に友人関係。一番上に男女の関係が乗っている…かもしれない。その程度のもの。下から順に大事なんです。
ってことでした。図にするとこんな感じ。
下の土台から崩れたら何にもならない。ってことです。
その通り。生活を安定させて、子供に責任を持つ。これが家族の大前提です。それに比べれば友人関係や男女の関係なんて些細なこと。
案外、これがドライに割り切れていない夫婦が多いのでは。男女関係なんてものを家庭に持ち込みすぎるから相手に対する不満が募るんですよ。
会社は営業、総務、経理…などの部署が集まったものです。それぞれが適切な役割を果たすから初めて会社として機能します。
家族もこれと一緒。営業=稼ぐ人、総務=家庭を管理する人。もちろん、二人が両方を掛け持ちする場合もあります。むしろ今はそっちのほうが多いでしょう。しかし、その中で、作業をいったん明確に割り振ってみてる。
夜遅い旦那さんなら→「朝の保育園の送り、皿洗い、洗濯を干す」はやる。
専業主婦の方ならそれ以外。
共働きの旦那さんなら→「朝の保育園送り。皿洗い。夜に洗濯まわして乾燥までかけて朝畳んでおく。土日の掃除」はやる。
共働きの奥様なら→「お迎え。料理。保育園の準備」はやる。
とか。
(便宜上こう書きましたが、性差で固定するつもりはありません。念の為)
役割を明確にすると結構すっきりするんです。
ここまで書いておきながら、私は三浦さんの考えとちょっと違います。いやほとんど一緒なんだけど、ほんのちょっとだけ。
つまり、上段と下段は相互関係にあるということです。
会社でも職場環境を円滑にするため、軽く雑談したり、飲みに行ったりする風景がよく見られます。(古いと言われるかもしれませんが)昔は「タバコ部屋で大切なことが決まっていた」なんてことも言われます。また、最近になってレクリエーションが復活しているなんてニュースもあります。
職場で何となく話しづらい上司と仲良くなって話しやすい上司。能力が同じだとしたら、どちらが上手くまわる職場ですか?もちろん後者です。肝心なのは分からないことを分からないと聞ける環境かどうか。疑問をすぐ聞ければその場で解決。「何となく聞きづらいな…後にしよう。」となったら、ほんの一瞬でも仕事が停滞します。
会話が少ないと自然と些細な事務的なことも話さなくなります。これはよろしくない。
家族でも一緒。「あれ?これどこに置けばいいだっけ?」「この保育園の書類、いつまでだっけ?」ケンカして話さなくなると家事のハードルが急上昇します。
前回書いた「夜の散歩」もその一環。半強制的にくだらない、他愛もない話をする空間を作ることって地味に効果があるんです。本当に。散歩じゃなくてもいい。家の中は「作業の話」になるので、そうじゃない「くだらない話から逃げられない状況」を作り出すと案外物事ってスムーズに動きだしたりします。
要は日々のコミュニケーションが大切って超絶怒涛の普通のことなんですが、その普通をシステムとして、半強制的に日常に落とし込んでみてはいかがでしょうか?ってお話でした。