30歳。2人の子持ち親父の育児・仕事日記

30代中盤男性の育児日記です。共働き、男の子2人の4人家族。育児について、仕事について、お金についてを徒然なるままに。

漫画「ニューヨークで考え中」はやっぱり素晴らしい

わか1月に近藤聡乃さんの漫画エッセイ「ニューヨークで考え中」の二巻が発売されていた。最近、漫画をチェックしてなくてようやく買って読んだ。一巻あれだけハマったのに。クソー!!!

 

あいかわらず素晴らしい。

 

何がいいってニューヨークの「日常」を感じ、観察し、描いていること。

カフェで勉強している時に

ニューヨークの暖房は

ありふれた日常を淡々と描いている。

 

スゴい。

ニューヨークだから書けるってわけじゃなくて、筆者にとってあそこはあくまで日常の生活の場。

 

考えてみてほしい。日常の生活で見開き1ページ分の漫画になるネタなんてあるか?

たぶん、ほとんどの人がない。私だってない。映画観たり本読んだりした感想とか、仕事なら少しは語れるけど、単なる日常からネタを見つけるって本当に難しい。

 

近藤さんはそれを難なくやっている。それがスゴい。

日常ってつまらなく見える。でもそれを淡々と面白く描く。

数々のエッセイや漫画も読んだけど、ここまで「日常」を面白く丁寧に書いているのってあんまりない。

 

この世界の片隅に」も、日常を愛し、肯定した映画だった。ついついドラマチックな物語に心を奪われる。でもそんな出来事なんて滅多にない。だから惹かれるし憧れる。

 

日々の暮らしでもそうだ。

 

転職すれば新しい自分になれるんじゃないか。

セミナーに行けば何か変わるんじゃないか。

 

それこそ、ニューヨークに行けば

 

とかとか。

 

もちろん、それが悪いわけじゃない。

 

でも、日常を肯定して、少しだけアップデートする。

それが一番難しいんだけど、「なりたい自分」みたいなものへの近道。

 

近藤さんが言う「気がつけば6年経ってた」

なんてことない言葉だけど、そんなことを考えながら読むとちょっとやられる。

 

ついつい神がかった変化を求めちゃうけど。

 

結局、日常をちょっとだけ頑張る。ちょっとだけ変えてみる。

当たり前だけど難しい。

「ニューヨークで考え中」はそんな自分をちょっとだけ勇気付けてくれた。