30歳。2人の子持ち親父の育児・仕事日記

30代中盤男性の育児日記です。共働き、男の子2人の4人家族。育児について、仕事について、お金についてを徒然なるままに。

過労死は自己責任論争について考えてみた結果。

zozoの田端信太郎さんのTweetが色々話題です。

 

過労死は一義的には自己責任」という趣旨のTweetでした。これに対し、様々な人が疑問の声をあげ、炎上状態になっています。具体的なやりとりはそれぞれググってくだされ。

 

私は田端さんの意見を支持します。細部で違いはありますが、概ね一緒です。

 

辛いならササッと辞めるべきだ

というのが田端さんの趣旨です。残業にノルマ、上司の恫喝に怯えながら体や心を壊してしまうよりも、とっとと辞めて他に行こうよって話。いても意味ないじゃん。正論ですね。

そして、田端さんもTweetしている通り、退職は一方的に出来ます。上司と話し合う必要なんてないし、退職届だして、もめたら内容証明送りつけてOK。悩んだりめんどくさいことなんてありません。これだけで自由になれます。後は再就職するもよし、失業保険もらってひとまずゆっくりするもよし、生活保護を受けるもよし。日本にいる限り、なんとか生きていけます。

 

 

正論で殴れない人、殴れないこと

田端さんの主張に同意してきましたが、一方でその正論が届かない人もいるのが事実です。既に心が病みかけていて、人の意見を聞けない人。忙しくて退職に関する情報にさえ触れられない人。労働とはこういうものだと刷り込まれてる人。友人しかフォローしておらずテレビもバラティしか見ない人…

こんな人ってたくさんいるんです。こういう人には声は届かないし、届いたとしてもマッチョな意見だとして耳を塞がれてしまうんですよ…精神が疲れてる人に正論をぶつけても効果はありません。よりふさぎ込んでしまうだけです。それも自己責任だと言えばそれまでですが。

 

 

しかし、発信し続けなければ意味がない

ここでもう一回、田端支持に回ります笑 

それでも発信しなければ何も起きないのです。仕事なんてすぐ辞められる、そんなもので命を落としちゃいけない、アホの上司に悪態の一つでもついて辞表たたきつけてやれ。それを発信し続け、「何だたいしたことないな」と思わせなきゃいけません。

 

 

田端さんに反論してる人たちの「会社がなんとかしろ!」って理屈。実はちょっとおかしくて。田端さんのほうがよっぽど労働者側に立っていて。

「会社がなんとかしろ!」ってのは「会社が社員の人生を守れ」つまり、社員は会社に庇護される存在であるということです。これは違いますよ。会社と社員は対等です。労働に対し賃金をもらうのであって、人生に対し賃金をもらうのではありません。この発想では絶対に過労死はなくならない。会社は少しでも人件費を安くして利益をあげたいんだから。

田端さんのいうように「会社なんて気に食わなきゃささっと辞めてるよボケ」という意識を植え付けることが本当の意味での労働者の地位向上なのではないでしょうか。あの論争を見ていて、「あれ?田端さんが共産党で、今野さんや藤田さんのような会社に全てを委ねて会社の力を守っちゃってる人たちが自民党っぽいのでは?」と感じました。もちろん、そんなつもりはないでしょうが、会社の力を上げる努力をするより、社員の力を上げる努力をするほうが発展的な気がします。

 

 

と、正論→正論じゃ殴れない人もいる→でも正論しかないという堂々めぐりのコラムでした。この正論をちゃんと今届いてない人に届けるにはどうしたらいいんですかね。それこそ、田端さんに反発している自称リベラルな人たちの仕事だと思うのですが。